繋靭帯炎の競走馬のエコー

春の大きなレースに出走した3歳サラブレッド。競走後に跛行し競馬場で
レントゲン検査を受けたが、骨には異常がなかった。跛行は左前だったが
トレセンに帰厩後はなおっていた。右前の屈腱部の皮膚に血管が走っているので、エコー検査を依頼された。始めに浅屈腱をスキャンするも異常はない。
次に繋靭帯をスキャンすると驚いた事に上から下まで真っ黒。
触診では、腫れも疼痛も感じなかったが、こりゃ重傷です。

IMG_2499分かり難いが、オレンジの線で囲ったところが繋靭帯。中心が黒く抜けている。
繋靭帯炎のエコー検査は慣れていないと結構難しいが、これなら誰でも分かるでしょう。
繋靭帯炎のエコー検査は特にフォーカスを繋靭帯にあわせて撮らなければ正確な診断は不可能。触診で分からなくても繋靭帯炎のウマは沢山いる!