昨年の9月に北海道の競技で障害飛越後に右前の跛行をした14歳の乗馬。
以来跛行が治らないため数人の獣医師が診察。診断麻酔をし球節ではなく蹄と診断する獣医師,レントゲンをみて繋に骨膜があるのでショックウェーブをする獣医師。いろいろだ。十人十色?
跛行はロンジングで円の外に足があると跛行が増悪した。当初繋靭帯炎を疑ったが球節にあらためて麻酔をすると跛行は消失した。あら意外と簡単。良かったね。
レントゲンを撮ると、驚いた事に第1指骨にbone cystがあった。めずらしい。
写真では薄くて分かりにくいが正面からも横からも薄く黒い骨嚢胞が写っている。あぶなく見落とすところ。
関節にトリアムシノロンをいれたが、跛行は再発した。やはり手術が必要。
5.5mmのドリルで穴をあけて、内部を掻爬し再びトリアムシノロンをいれるか、それとも4.5mmの螺子でシストを固定するか、選択は悩ましい。
もう一頭のウマは騎乗中、突然左後肢がつけない様な跛行をするというので見に行った。最初はなかなか跛行しなかったが、突然確かにつけないほどになった。
触診しても反応は無かったが繋靭帯にわずかな痛みがあった。一応LOW4で麻酔をしてみた。なんと跛行消失。むむむ!
球節のレントゲンをとってみると・・・
あらびっくり!
第1趾骨に大きな骨片。まるいので以前からあった様だ。
最近、突然関節にひっかかる様になったのだろうか。
確定診断はここの関節に麻酔をすることだが、二度目の訪問では跛行しなかった。
確定診断が出来るまで手術は延期となった。