螺子固定手術

第3中手骨(管骨)や第1指骨(つなぎ)などの骨折を螺子で固定する手術です。

写真は種子骨々折の螺子固定の写真。

骨折線が開いたままの保存療法では、休養期間が延長したり関節炎も起ります。例え骨折が開いた状態でなくとも手術をする事で骨折が早く治癒し、休養期間が短縮し結果的に競走に早く復帰することが可能となります。

特に第1指骨の骨折では、ギブス固定だけでは短時間で悪化するケースが多く、予後不良になることもしばしばです。骨折線が関節から2センチ以上あれば手術を選択したほうが安全でしょう。

当クリニックでは米国OrthoScan社製フラットパネルX線透視装置(Cアーム)を使用し、正確、迅速な手術をおこなっています。

第3中手骨の骨折で3ヶ月が経過した写真。螺子固定をしていれば骨折線はほとんど消失し、運動を始めていたと思われます。調教を開始するにはまだ数ヶ月先。

手術の最適症例

この症例は、骨折線が開いていない状態ですが、手術をすることで早期に調教が可能となります。ギプス固定では1週間後には骨折線が開いているかもしれません。手術をする事で経済的損失を最小限に抑え競走に早期に復帰することが可能です。

繋骨骨折の術後の症例

第3中手骨の骨折例。完全にずれた骨折を整復して固定。