
管骨にピンを2本挿入し、キャストを巻き終了。
1ヶ月前に他所で螺子固定手術を受けた競走馬の左第1趾骨が休養中に突然ばらばらの複雑骨折になってしまいました。繋骨はほんのちょっとのタイミングでぐしゃぐしゃになってしまう事があるのですが、手術してから1ヶ月過ぎてこんなになるのはあまり聞いたことがありません。骨折はひどく、普通は安楽死の対象だったのですが、繁殖目的に救命手術を選択しました。最も心配なのが、ピンの周囲の化膿。なんとか40日間無事に過ぎれば、日本では初?。

管骨にピンを2本挿入し、キャストを巻き終了。
1ヶ月前に他所で螺子固定手術を受けた競走馬の左第1趾骨が休養中に突然ばらばらの複雑骨折になってしまいました。繋骨はほんのちょっとのタイミングでぐしゃぐしゃになってしまう事があるのですが、手術してから1ヶ月過ぎてこんなになるのはあまり聞いたことがありません。骨折はひどく、普通は安楽死の対象だったのですが、繁殖目的に救命手術を選択しました。最も心配なのが、ピンの周囲の化膿。なんとか40日間無事に過ぎれば、日本では初?。
2011年12月2週目は関節鏡の手術、JRAと川崎所属馬を実施。
今日は安曇野の乗馬クラブまで、ジェットヘリで往診。快晴のなか快適な飛行だったの ですが、昨夜からの疝痛馬が結局夕方に死んでしまいました。近隣に手術施設があれば良かったのですが、馬が極端に少ない日本では、無理ですね。また長野から、こちらに運ぶにもちょっと遠すぎます。

馬の種子骨(第1指節種子骨)の骨折には大きく分けて、近位(上方)、中間、遠位(下方)の3つのタイプがあります。
近位の骨折は種子骨全体の1/3以内の大きさであれば手術による摘出が可能です。付着している繋靭帯の損傷の程度にもよるが、予後は概ね良好です。このタイプの骨折は摘出をせずにギプスによる保存治療で治った様にみえても調教が進んでいけば痛みが再発することが非常に多く、手術が最良の治療といえます。
中間の部位の骨折では種子骨が上下二つに割れてしまうためネジやワイヤーでの固定をしなければ競技馬としての生命は終わりです。
遠位の大きい骨折は、ほとんどの場合引退です。小さければ、関節鏡で摘出してレースに出走することが可能です。
種子骨は小さな骨にもかかわらず、 馬が負重した時に球節が脱臼しないように体重を支えている非常に重要な骨であるにもかかわらず、骨折してしまうと骨同士のくっつきが非常に悪く、馬の骨折ではやっかいな部類に入ります。
馬の眼の悪性腫瘍の1つに扁平上皮癌があります。瞬膜(第三眼瞼)に白いブツブツした隆起があれば、それが扁平上皮癌です。放置すれば次第に大きくなり結膜にも広がってしまいます。突然、反対の瞬膜に転移することもあると言われています。
治療は、瞬膜の切除が最良の方法です。手術は局所麻酔でも可能ですが、全身麻酔が安全でしょう。腫瘍が結膜に転移していると大変やっかいです。
涙目や眼ヤニがいつもあり馬が眼を気にしている時は角膜や結膜と同時に瞬膜にも注意しましょう。