昨年夏、放牧していた22歳のハノーバー種の乗馬。突然右前足の屈腱が腫れた。エコー検査で1a1bに重傷の屈腱炎が分かった。
放牧だけしかしていない乗馬がこんな重傷の屈腱腱炎になる理由が分からなかった。
初診時のエコー。
浅屈腱の中心が完全に黒く抜けている。屈腱炎はウマが走っているときに腱の中心の温度が高くなるので中心にダメージが起こりやすいと言われているが、休養していても中心が悪くなるのは不思議だ。
3ヶ月後の秋まで症状は休んでいるにもかかわらず悪化していった。痛みは増し、横になることも多くなった。再度のエコー検査で屈腱は更に悪化した状態になっていった。
なんと、2月に行ったら両前の球節が地面に着きそうになっていた。前足の浅屈腱が断裂してこんな風になったようだ。
ちなみに、繋靭帯が切れると球節は完全に地面について、立っていられなくなる。
こんな事があるのでしょうか?
そこで見つけたのがこれ。
2014 AAEP PROCEEDINGS. P.257
Spontaneous Rupture of the Proximal Superficial Digital Flexor Tendon:
A Clinical Syndrome in Aged Equids