創外固定 Part 2

馬の重傷骨折の手術

ピンの除去直前。下のピンはゆるんでいた。上は固いままを維持。

創外固定のウマは、無事に30日、40日を過ぎ、感染の兆候もまったく見られずピンの除去の日がついにやって来た。創外固定のウマのピンを抜くのは恐らく日本で最初ではないだろうか。
創外固定の術後、最も心配なのはピンの周囲の感染。1/4インチの太さのピンを挿入するためにドリルでいかに骨に熱を発生させずに管骨に穴をあけるかが、最大のポイント。熱で骨が壊死することで術後にピン周囲の化膿が生じ、30日くらいで突然体温が上昇し跛行する。
今回は、失敗から20年が経過。 無事に47日目でピンを抜く。キャストが壊れないように、あまりにもしっかりキャストをまいたので、キャストをはずすだけで2時間以上経過。1本目のピンはゆるんでおり、ピンの周囲はぐずぐず状態。でも感染はしていない。2本目は、抜くのにけっこう力が必要なほど固く入っていた。こちらも、もちろん感染はみられず。
レ線では、第1趾骨の骨折もかなり治癒しており、なんとか経過良好。

 

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